翻訳と辞書 |
特攻船 (漁船)[とっこうせん] 特攻船(とっこうせん)とは、1980年代以前に、日本の北方領土近辺の違法操業(密漁)に用いられた漁船。 ==概要== ソビエト連邦(現在はロシア)に実効支配されている北方領土近海は、海産資源の宝庫であり、根室市近隣の漁師の中には、国境警備隊の銃撃や拿捕を恐れず密漁を行う者が絶えなかった。やがて、こうした密漁に使う漁船を特攻船と呼ばれるようになった。 特攻船の装備は、日・ソ双方の取り締まりから逃れるために徐々に先鋭化し、最盛期には高出力エンジンを何基も並べ、総出力が1,000馬力に達するパワーボートのような漁船も現れた。こうした特攻船に用いられる燃料は、一般の漁船が用いるA重油ではなくガソリンであり、一時期、根室はハイオクガソリンの売り上げが日本一になったという。 日本当局には、北方領土近海での密漁現場を取り締まる能力が無かったことから、異形な船の存在は野放し状態となった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「特攻船 (漁船)」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|